デバッグモードにすると、画面右下のか、F3キーでデバッガを開くことができます。
デバッガを使うと、シナリオのプレイ状況を変更・記録・復元したり、イベントの流れを可視化したり、流れに介入したりといったことが行えます。
デバッガのメニュー「セーブ」から、シナリオのプレイ状況をファイルに記録することができます。
パーティや宿の状態ではなく、シナリオ側の状況の記録であることに注意してください。宿全体のセーブ&ロードのように、全ての状態を復元できるわけではありません。
逆に考えると、あるパーティが遭遇した状況を、他のパーティの操作中に復元するようなことが行えます。
記録される情報は以下の通りです。
これらの情報は、拡張子が「.wstx」の任意の名前のファイルに書き出されます。
書き出したファイルを「ロード」で選択することによって、状況を復元できます。
状況の記録と復元は任意のシナリオ上で行なえます。たとえばシナリオ「ゴブリンの洞窟」で記録した状況を「交易都市リューン」のプレイ中に復元するような操作ができます。
記録元と復元先が同じシナリオであるかのチェックは行われません。作りかけのシナリオは、名前や内部構造が変わったり、別のフォルダに移動されたりする可能性があるので、人間が見て判断する他に確認手段がないためです。
復元しようとした状況とシナリオの内容がかけ離れていると、復元はうまくいきません。状況記録のファイル名には、対象シナリオを明示するようなわかりやすい名前をつけることをおすすめします。
デバッガから、宿にあるデータの編集が行えます。
シナリオの終了印を削除して再びプレイできるようにしたり、追加してプレイできなくしたりすることができます。
任意のゴシップを追加したり、削除したりすることができます。
シナリオ内で撮影されてファイルに保存されたイメージを、シナリオ単位で削除することができます。
パーティを操作中であれば、パーティ全体や、所属するキャラクターの編集が行なえます。
パーティの所持金を増減させることができます。
キャラクターの年代や性別などの基本的な情報を編集することができます。
それらの情報にもとづいて計算されている能力値や最大生命点を、編集内容にもとづいて再計算した結果に変更するかどうかは、チェックボックスによって選択することができます。
また、「デバッグメンバに指定する」のチェックを切り替えることで、編集対象のキャラクターが「簡易方式」によるキャラクター登録でつく特別なクーポン「@デバグ」の所持の有無を変更できます。
キャラクターの持つ称号を編集することができます。
任意のキャラクターの称号のリストを他のキャラクターに複製することも可能です。
シナリオのプレイ中であれば、キャラクターの状態を編集することができます。
パーティ全員の生命点と状態を完全に回復させることができます。
任意のシナリオからのカードの取得に加えて、カード置場や荷物袋にあるカードや、各キャラクターが所持しているカードの検索・更新・除去が行えます。
シナリオ内でこのダイアログを開くと、プレイ中のシナリオに含まれるカードの一覧が表示されますが、シナリオ名が表示されているボタンを押すことで任意のシナリオを選択することができます。
一覧にあるカードを選択して「配付」を押すと、荷物袋またはプレイヤーキャラクターのいずれかに、選択したカードを1枚配付します。
配付先のキャラクターがカードを持ち切れなかった場合は、荷物袋に入ります。
一覧にあるカードを選択して「検索」ボタンを押下すると、選択したカードと同一と見なされる宿内のカードが全てリストアップされます。
検索条件には、「カード名」「解説」「シナリオ」「作者」を指定することができ、チェックの入った条件が全て同じカードが、同一カードと見なされます。
リストアップされたカードは、「更新」ボタンによって、シナリオ側のカードで置き換えることができます。
「除去」ボタンを押すと、リストアップされたカードが破棄されます。
リストアップされたカードのチェックを外しておくと、「更新」や「除去」の操作対象から外すことができます。
カード編集画面で開いているシナリオをブックマークに登録することができます。
ブックマークを選択することで、よく使うシナリオをすぐに開くことができるようになります。
シナリオをプレイ中、任意のエリアへの移動・バトルの開始・パッケージの実行を行うことができます。
イベントの実行中やバトル中でなければ、デバッガを使って任意のエリアへ移動することができます。
移動先のエリアに到着イベントが存在する場合は、移動後に実行されます。
イベントの実行中でなければ、任意のバトルを開始することができます。
バトル中であれば、バトルを強制終了することができます。その際、勝利イベント等は実行されません。
イベントの実行中でなければ、任意のパッケージを実行することができます。
シナリオで使われている「フラグ」と「ステップ」を、プレイ中に編集することができます。
デバッガの「状態変数」ビューで目的の状態変数をダブルクリックして、任意の値を選択してください。
フラグの値を操作すると、当該フラグを表示条件としたメニューカードの表示に即座に反映されます。
イベントによってフラグを操作した時と同じく、背景セルの表示状態には即座に反映されません。背景セルの表示を更新したい時は、後述の「背景を更新する」を使用してください。
イベントコンテント「背景更新」と同じ操作を行います。
現在のフラグの状態を、背景セルの表示に反映させます。
プレイ中のシナリオ内で、状況を操作することができます。
シナリオ内のキャストを同行NPCとしたり、同行を解除したりすることができます。
各情報カードの所持・非所持を切り替えることができます。
バトル中であれば、ラウンドを変更することができます。ラウンドイベントのテストを行う時に便利です。
シナリオ内に存在する状態変数の値を全てリセットすることができます。
その際、各フラグの値は、そのフラグを表示条件としたメニューカードの表示状態に即座に反映されますが、背景セルの表示状態には反映されません。背景セルの表示を更新したい時は、「背景を更新する」を使用してください。
この操作は、状態変数リストの右クリックメニューから行うこともできます。
シナリオのデータを再読込します。作成中のシナリオをテストしていて、エディタで編集した結果をすぐに取り込みたいといった場合に便利です。
CardWirthPyは、エリア・バトル・パッケージ・各種カードを読み込む時、シナリオが前回読込時より新しくなっていた時には、自動的に新しいデータを取り込もうとします。そのため、エリア移動やカード獲得などの操作が行われる時は、手動で再読込を行う必要はありません。
この機能は、エリア移動をせずにパーティが滞在中のエリアを編集・更新したいというような場合に効果を発揮します。
最後にセーブされた状態に戻します。セーブせずに宿を出てから再開するといった操作をワンタッチで行えます。
パーティの操作を中断して宿を開きます。パーティはそのままシナリオ内に残されます。キャンプにある「シナリオの中断」と同じ操作です。
プレイ中のシナリオをエディタで開きます。エディタの設定が適切に行われている必要があります。
イベントの内容を表示している時にこの機能を使ってCWXEditorを開くと、エディタ上でも、表示中のイベントを選択した状態にできます。
シナリオをプレイ中でなければ、単にエディタを起動します。
CardWirthEditorやWirthBuilderには、シナリオ内の任意のエリアやイベントコンテント等を開く機能を持っていないため、実行中のイベントを選択するようなことは行なえません。また、CardWirthEditorは外部から指定してシナリオを開くこともできないため、このボタンの機能は単にエディタを起動するだけとなります。
また、これらのエディタは、圧縮されたシナリオを開くこともできません。
再生中のBGMを変更します。
スキンに付属する音声を再生できる他、シナリオのプレイ中であれば、シナリオに含まれる音声ファイルを指定してBGMにすることができます。
イベントの実行中、選択メンバを任意のキャラクターに変更することができます。
イベントの実行中、選択カードを任意のカードに変更することができます。
イベントの実行中、パーティの隠蔽または表示の操作を行うことができます。