CardWirthにおける冒険者とは、なかば「何でも屋」のようなものです。多種多様な仕事を色々な人から依頼され、それらを解決することで報酬を受け取ります。中には魔物の退治や危険な場所の探索など、命懸けの仕事もあります。だから「冒険者」と呼ばれるのです。
仕事柄、武器をとって戦うことは頻繁にあります。遺跡に潜む罠を見つけ出して解除するようなこともあります。戦闘や探索には、それを有利に進める技能や道具をもって望んだほうがいいでしょう。
冒険者になりたてのキャラクターは、技能も道具も持っていません。あるのはお金だけです。どうしたらよいでしょうか?
そうです。技能も道具もお金で買うことができます。
「貼紙を見る」カードをクリックすると、シナリオ選択の画面が現れます。CardWirthPyをインストールした直後で、追加のシナリオのインストールを行っていない状態であれば、最初に「Ask」のフォルダが表示されます。
「Ask」フォルダには、CardWirthの生みの親であるgroupAskが製作したシナリオが入っています。CardWirthPyに最初から添付されているのは2本だけですが、他に何本もあります。他のgroupAsk作のシナリオを手に入れた時は、このフォルダに入れるといいでしょう。
フォルダが表示された状態で画面の中心を1回左クリックすると、フォルダの中にあるシナリオが表示されます。
「交易都市リューン」――これが、最初に必需品を仕入れに行く街の名前です。カーソルが指のマークになっていることを確認してクリックすると、シナリオがはじまります。
冒険者たちの足音が響き、リューンの街へ到着しました。
メッセージ送りは、画面を左クリックするか、マウスのホイールを下回転させるか、Enterキーを押すことで行うことができます。
リューンは様々なシナリオの舞台となっている広大な都市ですが、このシナリオにおいては、その一部の施設に入って買い物を行うことができます。
それぞれの施設がどのようなものなのかは、例によってカードを右クリックすれば知ることができます。
「交易都市リューン」では、各カードに解説が書かれていますが、書かれていないシナリオもあります。解説のないカードは、右クリックしても説明画面が表示されません。
予算は4000spもありますから、色々な施設で様々なものを買うことができます。
しかし、最初のうちは、あまり高度な技能には手を出さないほうがいいでしょう。値段のこともありますが、そもそも使いこなせないからです。
特殊技能カードにも、キャラクターと同様にレベルがあります。このレベルは、キャラクターがカードを使おうとした時の使用可能回数や成功率に影響します。ご想像の通り、スキルカードのレベルに対してキャラクターのレベルが低いほど不利になります。
レベル1のキャラクターでも、レベル1のスキルカードであれば、休憩なしで何度か使うことができますし、失敗もまずしません。しかし、もっと高レベルのスキルを使うとなると、1~2回使っただけで気力が尽きて使えなくなってしまうかもしれません。
さらに高レベル――たとえばリューンで買える中では最高のレベル7技能カード――に至っては、失敗して全然を効果を発揮しない、ということが頻繁に起こります。
ですから、身の丈に合った技能を買い揃えていきましょう。
幸い、そうした技能は値段も安いですし、ものによっては使い手の成長によって効果が高まるため、ずっと後まで役に立ちます。
以下のようなスキルカードがおすすめです。
他の施設がスキルカードだけを販売しているのに対し、道具カードを取り扱っているのが「雑貨店」です。
アイテムカードは、スキルカードと違って荷物袋から取り出せばすぐに使用できますし、レベルが足りなくて失敗することもありません。ただ、大抵は、規定の回数使うとなくなってしまいます。
雑貨店のアイテムカードは、全て1回使い切りです。
左下の数値が残り使用回数です。
「傷薬」の回復効果は大きいですし、「解毒薬」や「葡萄酒」は、いざという時に役立ちます――たとえば、錯乱している人に葡萄酒を飲ませると、落ち着く場合があります。
しかし、どれも1回の使い捨てです。購入するかどうか、財布と相談して決めましょう。