冒険者の死

全滅

冒険者の多くは、駆け出しのうちに命を落とすといわれています。一人前と呼ばれるようになっても、死の危険を免れることはできません。旅先でいきなりドラゴンに出くわして炎のブレスで炭になる、というようなことが起きないとは限らないのです。

CardWirthの冒険者は、大抵6人組です。冒険者たちは、よほどのことがない限り仲間を見捨てません。たとえ立っているのが1人だけで、その1人も重症を負っていたとしても――

その1人は、あとの5人を引きずってでも宿へ連れ帰ることでしょう。

が、それは最後の1人まで倒れてしまわなければの話です。そうなれば、もうどうしようもありません。全滅です。

全滅し、ゲームオーバーとなった時、プレイヤーはその展開をなかったことにすることができます。要は、セーブしたところまで戻って(ロードして)しまえばよいのです。「ロードする」「タイトルに戻る」のどちらを選んでも、ゲームオーバーの結果はなかったことになります。

しかし、CardWirthは多くの冒険者の群像劇でもありますから、1つのパーティが全滅したからといってゲームが続けられないわけではありません。結果を受け入れて続けることもできます。

「受け入れて宿に戻る」を選ぶと、場面は冒険者の宿へ戻ってきます。その宿に、全滅したパーティはもはやいません。残っているのは記憶と記録だけです。「アルバム」を見てみましょう。

そこには、旅の中で帰らぬ人となった冒険者たちが載っています。

シナリオによっては、特定のバトルで全滅してもゲームオーバーにならないことがあります。

全滅したからといって慌ててゲームを終了したりせず、様子を見ることをおすすめします。

個人単位で退場する

冒険者が永遠に去ってしまう展開は、パーティが全滅したときにだけ訪れるわけではありません。シナリオによっては、個人単位で姿を消すことがあります。

そのような事態が発生すると、そのキャラクターは――一部の例外的状況を除いて――もはや戻ってはきません。

パーティが表示された時に、いるはずの場所にキャラクターがいなかったら、そのキャラクターは消滅しています。

成長と永眠

冒険者は、「成長」することができます。つまり、年代を、子供から若者、そして大人へと進めることができます。

「成長」は、「宿帳を開く」の「拡張」メニューから行えます。

老人が成長するとどうなるのでしょうか? もちろん、老人の上の年代はありません。老人がさらに歳を経た場合は、安らかに永眠することになります。

冒険者は、このような形で死を迎えることもあります。冒険のさなかに命を落とすのと比べてどちらがよいかは、個々人の価値観によって異なることでしょう。